素人から見たBe-h@us

種々の特徴がありますが実際に使ってみますと、

工場で作られた部材の精度が良い...これは建方の報告で書いたように自然に直角・鉛直が出てしまう、素人にとってこんな楽な事は無い。

構造部材の部品点数が少ない...大きく複雑な家のを作る要求に応えられるのに素人でも戸惑わないほどの部品点数で、驚きです。

メーターモジュールである...当たり前な事ですが計算が楽で、しかも京間より広くゆったりした空間が取れる。素人が910の割算・掛算をするのは考えるだけでも大変です。

金物での組み上げ...組み立てる時の道具は単純に言うと19mmのレンチとピンを打ち込む金槌だけで良い。これは楽です。

部品が用意されてる...外壁パネル及び屋根の野地パネルが工場で作られた断熱パネルとして用意され、また窓周りのパネルも開口寸法に合わせて準備されている。更には床材も。

図面通りに出来あがっている事の有り難さ...天窓、煙突の位置出しも図面から出せるので野地パネルに地上で穴加工。外壁用胴縁を張るためにパネルのどこに釘が打てるかも正確に机上で出せました。もっとも、最初は胴縁を打ち付ける前に中桟の位置を金槌でたたきながら一応確認はしました(疑ってすみません)。

住宅建築の取材を受けましたが、なんとも立派な記事になってしまってちょっと恥ずかしい感じです。有名な秋山さん・永田さんのおかげで少し鼻高なのも事実です。
改めてBeハウスについて考えさせられましたが、確かに断熱外壁パネル、野地パネルがあることはセルフビルドを非常に楽にしています。建築の実際を知らない素人でも、柱を立てた後下げ振りを見ながら筋交を入れ、パネルを張り、断熱材を入れ、気密性を出し、内装仕上げをするまでの工程が省略されていることが分かります。
でも、良いことばかりでもありませんでした。
立石工務店の方々の感想でもありますが、屋根の野地パネルは結構はめにくいものでした。外壁パネルと同じクリアランスでは、高所での作業性が上がりにくいように思います。また、登り梁を柱の上の数本のほぞピンに差し込むのが結構めんどうでした。登り梁の穴の入り口を少し大きくしたらどうかとは立石工務店の方々のアイデアです。
(つづく)